災害救護活動について

赤十字は様々な活動をしています。全国に90ある日赤病院での医療は言うまでもありませんが、その他血液事業、青少年赤十字活動、赤十字ボランティア活動、救急法等の講習会の開催、看護大学や看護学校での看護師養成と教育、児童福祉施設や老人福祉施設などでの社会福祉事業、国際活動などがあります。これらの多岐にわたる活動の中で、日赤が「一丁目一番地」と呼び、最も重視している活動が災害救護活動です。

令和8年7月28日、令和8年熊本地震が発生しました。日本赤十字社は発災当初から活動を開始し、今も多くの日赤職員が現地で災害救護活動をしています。前橋赤十字病院はすでに複数の救護チームなどが現地に赴いています。そして鈴木副院長を班長とする原町赤十字病院救護班も、8月8日土曜、熊本に向け出発しました。

熊本にはすでに多くの医療チームが現地に入っていることと思います。しかし災害現場で医療ができることは限度があります。行政、自衛隊、様々なボランティア団体などと協力して、医療のできる最大限のことを行い、少しでも被災された方々のつらい思いを軽減してもらいたいと思います。救護班を送り出した一人として、切に願うところです。

私は10年前の熊本地震の際、救護班の一人として現地に行っています。また東日本大震災の時も救護班の一人として大槌町で巡回診療をさせていただいた経験があります。それまでは、外科医師として平日は毎日のように手術があり、また休日や夜間の緊急手術もしばしばありましたので、恥ずかしながら災害救護は他人事のように思っていました。しかし実際に現場に立ち、その重要性と日赤のネットワークのすばらしさを知り、初めて自分が日赤の職員の一人であると自覚した次第です。それまで他の赤十字病院の職員と接する機会は全くありませんでした。原町赤十字病院に入職して13年目です。(遅すぎですよね)そしてそれからは、赤十字の職員であることを誇りに思うようになりました。

熊本に赴いた救護班の皆さんには、しっかり任務を果たしてきてもらいたいと思います。そして日赤の職員であれば、誰でも一度は災害救護活動を経験していただきたいと思っています。ただしそのためには普段からの備えが重要です。それは単なる知識の詰込みではなく、心身ともに健康であること、そして他の職員から快く送り出してもらえるような人間関係を築く、つまり普段の仕事をしっかり行うことです。

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