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外科医の行方

10月3日の土曜、「群馬大学総合外科学講座 開講記念会」の理事会、総会、記念講演会、そして懇親会が前橋市内で開催されました。かつて群馬大学の外科は、第1外科と第2外科の二つの部門が存在しました。外科が扱う分野は極めて広く、その歴史の中で二つの外科部門ができたのは自然の流れだと思います。日本中の多くの大学病院で第1外科、第2外科、場合によっては第3外科も存在しました。 群馬大学の1外と2外にはそれぞれ専門とする分野はあるものの重複するところも多く、病院を受診する患者からすれば1外、2外と標榜することが決していいものではないと、その内部に所属している私たちも感じておりました。とは言っても実際のところ1外と2外は隣の科でありながら交流はほとんどなく、関連病院も重なることなく(原町日赤が1外、前橋日赤が2外であるように)、どちらもの科も非常に長い伝統と歴史があり、それぞれの医師には所属している科への愛情も誇りもあり、またいい意味で切磋琢磨する関係でもあり、二つの科が統合することは現実的には難しいだろうと感じていました。 群馬大学の外科の中でいくつかの事情が重なる中で、当時の第1外科教授であった桑野博行先生の強いリーダーシップにより、第1外科と第2外科を統合しよう気運が徐々に高まってきました。群馬大学内の講堂で数回にわたり1外、2外の医師が多数集まり(たいがい土曜の夕方だったと記憶しています)、お互いの意見を出し合い、その結果統合が決定されました。その象徴として「群馬大学総合外科学講座 開講記念会」ができ、その第1回の総会が2017年に開催されました。今回の会が第10回となります。 開講記念会の会員は毎年少しずつ増え(現在326名)、懇親会の参加者も非常に多くなっています。とても頼もしく感じるところですが、実は日本の外科医、特に消化器外科医は年々減少しています。日本消化器外科学会の会員数は2011年をピークに毎年減り続け、今のペースで行くと10年後には現在の4分の3、20年後には現在の半分まで減少すると予想されています。確かに決して楽な仕事ではなく、肉体的にも精神的にもそれなりにタフでないと継続できない仕事ではあります。そんな中でも今年は9名の若者が群馬の外科を選択してくれました。うれしい限りです。 ところで外科の世界では医師の減少だけでなくその専門性が高度に要求されること、...