第38回日本臨床内科医学会で経験したこと

令和7年10月の第2週は非常に慌ただしい1週間でした。様々なことがこの1週間に詰め込まれ、しかもそれらはすべて大事な行事であり、私自身にとっても原町赤十字病院にとっても大切なことでした。その中で今回は、第38回日本臨床内科医学会で経験したことについて記したいと思います。

この学会の会員は内科医、特に内科開業医が中心で、その数は全国で1万2千人以上と非常に大きなものです。今回は群馬県内科医会会長である矢野新太郎先生の会長の元、10月12~13日の2日間Gメッセ群馬で開催され、多くの医師が参加していました。テーマは「医療のすそ野を広げよう―みんなで支える地域医療―」です。実行委員は県内の各医師会の先生方で、吾妻郡は長野原へき地診療所の金子稔先生が委員の一人でした。

内科医の会に外科医である私が参加するのも変に思われるかしれません。実は今回の会の実行委員長が群馬県医師会副会長の川島崇先生です。川島先生は大学の先輩でもあることから私にも声をかけてくださり、吾妻のACP(アドバンス・ケア・プランニング)の活動について話をする機会をいただいたというわけです。(座長は金子先生でした)

この会の中で「健康スポーツ医再研修会」のセッションがありました。演者は新潟リハビリテーション病院院長の山本智章先生と、新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科教授の大森豪先生の二人で、ともに整形外科医です。内科医の学会でなぜ整形外科の先生かというと、この二人の先生は川島崇先生の同級生であったため、つまり私の先輩でもあるわけですが、お呼びがかかったようです。学生時代山本先生は野球部、大森先生はサッカー部で、私自身はラグビー部だったため、ほぼ同じ時代に同じグランドで連日汗を流していたということになります。二人の先生とは学生時代に直接の面識はありませんでしたが、個人的にはとても親近感がありしっかりと講演を拝聴しました。山本先生は現在新潟県野球連盟の会長という要職に就いており、野球界と医療界の垣根を取り外し、安心かつ健全なスポーツ活動の推進に取り組んでおられました。最後に流した動画には強く胸を打たれました。大森先生はサッカーで多い怪我の早期発見の重要性について、MRIや超音波検査の有効性を示すとともに、その治療や予防などについても力説しておられました。二人の先生方ともに、整形外科医という立場で社会に大きな貢献をされているのがよくわかりました。

二人の先生方の話を伺って、その後輩であることを光栄と思うと同時に、やっぱり団体スポーツというものはいいなあ、と改めて感じた次第です。


コメント

このブログの人気の投稿

オークワテラス

中学時代の記憶

ベートーヴェン交響曲第9番