リハ栄養講演会
8月2日の土曜午後、中之条町ツインプラザで「リハ栄養講演会」が開催されました。あまりの猛暑だったため参加者の足が遠のくのではないかと危惧されましたが、スタッフを含めると80名以上の参加があり、大会議室はほぼ満員で非常に盛況でした。
今回の講演会のテーマは「食べる力が、動く力に! 地域で学ぶリハビリ×栄養」です。私は外来をしていてしばしば実感するところですが、元気な高齢者には二つの特徴があると考えています。
一つはよく食べていることです。食べるものは決して高価なもの、高級なものである必要はもちろんありません。(私見ですが、そんなものばかり食べていると逆に不健康になっていくと思います)特に自分で育てた野菜などを食べている人は、農家を本業にしている、していないに関わらず、ほとんどの方が元気です。
もう一つの特徴は仕事をしているということです。仕事にも様々なものがありますが、特に体を動かす仕事です。90歳を過ぎても元気な方は、間違いなく何らかの肉体労働をしています。この猛暑でも、草むしりをしないと気が済まないという方が結構います。無理をして熱中症になってしまったら本末転倒ですが、そのような方々はずっと体を動かしてきたので、自身の経験から自然にコントロールできるのでしょう。
ところで私のような病院勤務者はどうしても椅子に座っていることが多くなりがちです。(病院勤務者の中でも看護師をはじめ、いくつかの職種は立ち仕事ですし、ずっと動いていますが)しかも食事も不規則になりがちです。意識して体を動かし、自分自身の栄養管理をしないと肉体はどんどん衰えていくのでしょう。
今回の講演会の演者は、原町赤十字病院管理栄養士のMさん、群馬リハビリテーション病院理学療法士のYさん、言語聴覚士のTさん3名でした。講演の途中にクイズがあったり、体を動かしたりと、講演の内容が素晴らしかっただけでなく、大変有意義で楽しい会でした。ただし冷房がもう少し効いてくれるとよかったのですが・・
今回の講演会は、「令和7年度群馬県吾妻郡在宅医療・介護連携支援事業の一環として行われたものです。企画準備した原町赤十字病院医療社会事業課、かつ吾妻医療アカデミー事務局の竹田さんや清水さんを始め多くのスタッフの皆様に、改めて感謝申し上げます。そして吾妻が住民の皆様にとって住みやすい地域となるよう、医療、介護、福祉の充実に少しでも貢献できるよう努力していきたいと思います。
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