高校時代の友人
先週末、高校時代からの友人と久闊を叙し、前橋駅近くの居酒屋で同じ時間を過ごしました。彼とは高校1年の時に同じクラスになって以来の付き合いです。理系と文系と進む方向は異なりましたが、ともに浪人し東京の予備校に通うことになりました。この頃私は同じように浪人した高校時代の数名の友人宅に月に1回程度泊まり歩き、いろいろことを語り合ったものです。その時どんな話をしたのか詳細は思い出せないのですが、きっと将来の夢とか不安とかだったのでしょう。彼の下宿も何度か泊ったことがあります。(ちなみに私が住んでいた下宿は合宿所のようなところで、他人が泊まれるような住まいではありませんでした。この話はいずれしたいと思います)進学した大学は異なりましたが、大学時代も彼のアパートに数回訪れたことがあります。
大学卒業後、社会人としての彼の最初の赴任地は熊本でした。その頃私はまだ学生で時間が十分ありましたし、しかも九州に行ったことがなかったものですから、大学の同級生二人とともに、ほとんど何の計画もなしにテントを持参して彼の下宿を目指して車で遊びに行ったことがあります。(さすがに九州まで一気に行くことはできず、よくわからないところで勝手にテントを張り一夜を過ごしましたが)彼のアパートを拠点として、九州をあちこち巡りました。今思うと、この時一緒に行った私の友人二人は彼とは何の関係もなかったわけですので彼からすれば大きな迷惑だったのでしょうが、全く嫌な顔をせず(と、私には見えたのですが勘違いだったかもしれません)私たちを迎えてくれました。その後、お互いの仕事が忙しくなると会う機会はめっきり減りましたが、ここ数年たまにですが杯を交わすようになりました。
昭和63年に社会人としての一歩を踏み出して以来、私の付き合いの多くは仕事関係、つまり医療従事者です。医療従事者といっても40歳代前半まではほとんど同じ職場内の付き合いのみで(つまりこの頃までは名刺というものを持っていませんでした。必要なかったということです)、その後他の施設の人たちと交流する機会が増えてきました。外の世界を知ることで初めて自分の置かれた立場、その他様々なことを理解していったのだと思います。
私のように狭い世界しか知らない人間にとって、自分の仕事と直接関連のない友人と胸襟を開いて語り合うことができることは、この上ない喜びであり貴重なことと思っています。私にはこのような友人は決して多いというわけではありませんが、幸いなことに何人かおります。大切にしていきたいと思います。
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