トランジスタラジオ
私のような還暦前後の世代の人たちは、トランジスタラジオというとRCサクセッションの歌を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。忌野清志郎の奇抜なスタイルと歌い方はとてもインパクトがありましたね。一語一語をはっきりと歌うので歌詞も覚えやすく、またその内容も当時の若者(私たち世代)に強い印象を残しました。今でも時々ですが、RCサクセッションの曲を車の中で聞きます。
ところで私の小学校時代はテレビが最も大事なマスメディアでした。ラジオを熱心に聞いているという人もいたのでしょうが、その当時私と友人たちの間でラジオの話題が出ることはほとんどありませんでした。私がラジオに興味を持ち始めたのは小学校の高学年からです。プロ野球のテレビ放送(巨人の試合ということです)が21時に終わってしまうので、その後の展開がどうしても気になります。ラジオに頼るしかありません。その頃実家にあったラジオは真空管ラジオでした。しばらく使ってなかったためか、それとももともとの性能のためか雑音がそれなりに入ります。中学に入学後、私にとってはとても高価であったラジオカセット(俗にいうラジカセ)を親に買ってもらい、その後は習慣的にラジオをよく聞くようになりました。野球放送だけでなく、西洋音楽と言われるポップスやロックもラジオで知り、それらの音楽を流す番組も毎週欠かさず聞きました。中学時代はFMファンという雑誌も毎月購入し、これは聞き逃すことができないぞという番組をチェックし、カセットテープにずいぶん録音したものです。
さて今回のタイトルはトランジスタラジオです。私は早朝のランニングの時に必ずトランジスタラジオを持って走ります。たぶん20年近く続いている習慣です。時々道に落としたり(1回落としたくらいでそう簡単に壊れませんが)、またラジオそのものの寿命のため、年に2,3回新しいものに変わります。正確な数はわかりませんが、これまでに数十個購入したことになるでしょう。当初はちょっといいもの(値段が高いもの)を使ってみたこともあるのですが、だいたいそういうものの方が早く壊れるようです。ここ10年は1000円か1200円(同じものですが、購入する日や店によって若干値段が異なる)の最も安いラジオを購入し続けています。単4電池2個で約1か月から1か月半もちます。いい番組を聞いているときに電池が切れ(音がだんだん小さくなり、その後はブーという雑音、そして全く音が出なくなる)、悲しい思いをすることがあります。人生と同じです
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