令和7年正月
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
令和もすでに7年になりました。まさに、光陰矢の如しです。平成7年を迎えた時にどんな感慨を持ったのかすっかり忘れてしまいましたが、今よりも時間はもう少しゆっくり経過していたような気もします。時間の流れはいつも同じはずですから不思議な気分です。「明日やればいいや」と思うようなことが「来週やればいいや」に変わり、そのうち「来月やればいいだろう」となり、今では「来年でいいだろう」と変化しています。(もちろんすべてそうだというわけではありませんが)1年前がつい最近だったように、1年後もすぐにやってくるような気がします。個人的なことはこれでもいいのかもしれませんが、組織がこのようなスタンスではいけません。複数の課題があれば、優先順位をつけて早急に取り組むことが大事なのでしょう。原町赤十字病院も然りです。もちろん個人的なことでも先延ばしがよいわけではありません。年の始めですので私たちも何らかの目標を定め、それに向かって何かを始めるいい時期です。
ところで元旦の早朝、いつものように暗いうちからランニングを始めました。今の時期の休日は、前半南に向かい、後半に利根川添いのランニングコースを北へ向かうことが多くなっています。普段は私のようなランナーや散歩する人たち数名に会うくらいですが、この日は実に多くの人たちが利根川添いのコース上にいました。初日の出を見るためです。利根川にかかる橋にもたくさんの人がいました。今までも何度か遭遇した光景ですが、よくぞこれだけ集まるものだなと感心します。私自身はゆっくりランニングを続けていたのですが、ちょうど朝日が現れた時には一瞬足を止め、太陽に向かって手を合わせました。何かをお願いするわけではなく、またお祈りをしているわけでもありません。習慣でもあり、一つの儀式でもあり、また初日の出に対する礼儀と言ってもいいでしょう。信仰というものを深く考えることなくずっと生活してきましたが、神々しいものに出会うといつしか手を合わすようになりました。子供の頃は周りの大人たちの真似をしていただけだったのでしょうが、今は自然にそのような行為をしてしまいます。これが信仰というものかもしれませんし、日本人の歴史であり、伝統なのかもしれません。
何事のおわしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる
伊勢神宮にお参りした際に、西行が詠んだ歌です。
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