萬代橋

8月最後の土曜、大学時代に所属していたラグビー部の大先輩を囲む会が新潟市内でありました。先週中ごろの天気予報では、台風10号の中心がちょうどその日あたりに群馬から新潟を通ると予測されていましたが、きっとこの日に台風は来ないだろうと楽観的に考えていました。何の根拠もありません。そして実際新潟では雨に降られることはなく、しかも日曜午前は柔らかい日差しが降り注ぐ、とても穏やかな陽気でした。

新潟は5年振りです。コロナ騒動以降訪れることはありませんでした。新潟市内は自宅から2時間半弱で到着できる場所でありながら、きっかけがないとなかなか足を延ばすことができません。今回同級生の二人も参加することになっていたので、5年ぶりに会う約束をしていました。つまり5年前に新潟に訪れた時も会っていたということです。

今回の会には40名程度の方が参加しましたが、約9割が私より年長でした。全員男性です。卒業後初めてお会いする先輩がほとんどでしたが、光栄なことに多くの先輩方が私のことを覚えていてくださいました。2次会は同級生二人と後輩たちで、私が学生時代に暮らしていたアパートそばの、夫婦でやっている居酒屋に行きました。家から近かったためどこかで飲んだ後はほぼ必ず、お金がなくともつい立ち寄っていました。その店には多くの思い出があります。おそらく10年以上その店に行ってなかったのですが、私が店に入った瞬間に、「おお内田 久しぶりやんけ 元気にやっとるか」といういつもと変わらない挨拶を受けました。感激です。

さて、萬代橋についてです。今よりずっと感受性が豊かで、様々な刺激を受け、そして他人に多くの迷惑をかけながら、躓きながら、時に後退することがあっても常に前を向いていた学生時代、心に残るたくさんの風景が新潟という町に凝縮されています。その新潟を象徴する場所はいくつもあるのですが、その一つが萬代橋です。(当時は万代橋と表記されていましたが、平成16年に萬代橋に変更になったようです)新潟を初めて訪れたのは大学受験のときです。当時新幹線は開通していなかったので、特急ときに乗りました。国鉄に利用することもほとんどなかったので、特急列車に乗るのも初めてだったかもしれません。新潟駅は大きかった。翌日朝バスに乗って信濃川を渡り、繁華街を通り抜け試験会場に向かいました。信濃川に架かる橋が万代橋でした。そのシンプルな名前をその時初めて知り、それ以来万代橋は私にとって新潟の玄関口、一つの象徴となりました。

日曜朝、ホテルから萬代橋までランニング(散歩?)をしました。いつも見ている利根川とは全く異なる姿でした。


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