新しいことを始めてみませんか

新年の始まりと同様、新年度の始めも心も体も引き締まり、私たち日本人にとって重要な時期です。学校の入学も、社会人として一歩を踏み出す時も4月であることがほとんどです。自分の人生を振り返っても、ほとんどが4月に新たなページがめくられます。何かが変わる時です 

原町赤十字病院にもこの4月に多くの仲間が加わります。彼ら、彼女らがきっと新たな息吹をもたらしてくれるでしょう。焦らず少しずつ慣れていって、いつか原町赤十字病院の一隅を照らす人材になることを願っています。 

原町赤十字病院には、私を含め20年以上勤務を続けているベテランの職員も多数います。同じ組織にずっと属していると、どうしても新人時代の向上心は薄れがちです。私たちはそれなりの年齢ですので、親がもし健在であればそのためにご苦労されている方も多いと思います。そもそも自身も何らかの病を抱えながら仕事をしているというも、少なからずいることでしょう。私の同級生にはすでに定年を迎えたものが多数います。新たなページをめくる季節とわかっていても、そんな余裕はありません、という人も多いかもしれません 

しかも日々の仕事が忙しければなおさらでしょう。若い方々にして育児をしながら、あるいは親の介護をしながら仕事もしている人も多いと思います。 

話しは変わりますが、能登半島地震で被災された方より、NHKラジオのある番組に次のようなメッセージ投稿されました。「前を向いて進んでください、という励ましの言葉素直に受け入れられない」その言葉に対する多数のコメントが、同じ番組で今朝紹介されました。ランニングをしながら聴いていたのでうろ覚えですが、いくつか紹介します。 

「病院でもよく前向きに考えていきましょうと言われます。重い病気を抱えていれば前向きになれるはずがありません。私もその言葉に違和感を覚えます 

「右を向いても、左を向いても、後ろを向いても、それが自分にとって前になります。そんな気持ちで人生に向き合うのでよいのではないでしょうか」 

「人間の体は前に顔があります。前向きになるというのはそのままの自分でいることです」 

前向きになるという言葉は奥が深いですね。 

気持ちに余裕を持てないという方も、せっかくの新年度の始まりです。是非この春に、何か新しいことを始めてみませんか。とても小さなことでよいと思います。 

 

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