Someday
最近NHKテレビで佐野元春のライブが放送されました。放送前に新聞で確認することができましたので予約録画し、休日に鑑賞しました。
私と佐野元春の出会いは私の大学時代です。夏休みや年末年始に実家に帰省すると、そのわずかな期間に中学時代や高校時代の仲間たちとよく飲みに行きました。高校時代の仲間との飲み会の2次会でカラオケをしていた時、友人の一人が実に気持ちよさそうに佐野元春の歌を歌っていました。その姿をなぜか今でも覚えています。40年くらい前の話です。
その後、佐野元春を特によく聴いたと言わけでは決してありません。しかし代表作の一つである「SOMEDAY」だけは自分の心の片隅にいつもありました。ちゃんと聴いているわけでないので詩を理解しているわけではないのですが、いくつかのフレーズとメロディはしっかり記憶されています。そして何をやってもうまくいかない、どうもだめかもしれないと思うことが多々あった若かりし頃、いつかはきっとよくなる、できる時がくると、何の根拠もなくても「Someday」という魔法のような言葉に期待し、自分の未来を託していたような気がします。そして「Someday」という言葉は、個人的には中学校時代にみた「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラのセリフを彷彿させるものでした。
10年ほど前に図書館でたまたま佐野元春のCDが目に入り、2枚組のベスト盤CDを借りました。今でも数か月に一度、車の中で聴いています。聴くことで、以前の自分を振り返ることができます。しかし今回のライブの放送を見て、考えを改めました。テレビとはいえ、佐野元春の姿を見るのは初めてでしたが、とてもかっこいいですね。現役のミュージシャンです。過去を振り返るために聴くなんてことを言ったら失礼です。
どんなことであれ、現役であることは重要です。外来に来る患者さんを診て、いつもつくづく思います。元気な人は仕事をしています。仕事でなくとも必ず何かしらをしています。私も自分の体が許す限り、現役でいたいものです。そしていつまでも「Someday」という言葉に、夢を見ていきたいと思います。それからついでですが、カラオケができるようになったらまた歌ってみたいものです
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