吾妻広域消防本部について

 7月19日の夕方、今年度第1回のメディカルコントロール協議会が吾妻広域消防本部で開催されました。吾妻郡内での消防出動件数やその実態、ドクターヘリの運用件数などの報告の後、輪番制の問題などについて議論がなされました。協議会終了後は5例の症例検討が行われました。当院の救急外来運営委員長である整形外科の齋藤先生が、検証医として適切にコメントをしておりました。この症例検討会には私も参加しておりましたが、大変勉強になりました。
ところで消防と病院は切っても切れない間柄にあります。特に救急医療の現場では、消防の力なくして成り立つことは絶対にありません。お互いの協力体制を適宜見直し、構築していくことは極めて重要です。しかしながら病院のスタッフと消防の方々が出会う機会はほとんど病院の救急外来に限られ、しかも時間も数分程度のこともしばしばあります。この人は見たことはあるなと思いながらも、消防の方々を個々に覚えることは難しいのが実状です。
2019年9月に第27回群馬県救急医療懇談会が吾妻で開催されました。この会では実行委員長を拝命したこともあり、個人的には消防本部の皆さんと定期的にお会いする機会を得ました。またこれまでも協議会や症例検討会に何度か参加しておりました。そのたびに思うことは、消防の方々の強いプライド意識です。自分の仕事が人の命にかかわっているという使命感が、そうさせるのでしょう。知識を習得し、肉体を鍛え、様々な資格を得る努力を怠らない態度は、心より尊敬するところです。
そして個人的には、病院のスタッフと消防の皆さんが定期的に会うことのできる場があればいいなあと思っています。

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