唯物史観(ゆいぶつしかん)

唯物史観がどういうものであるかこの短いコラムの中でとても説明はできませんし、そもそも自分自身が正しく理解できているか全く自信がありません。私が知っているのは、「世の中は常に矛盾を抱えているが、その矛盾の中から新しいものが発生する」というひとつの歴史観である、ということだけです。

世の中は矛盾に満ち溢れているばかりでなく常に変化しています。私たちの希望でさえも決して不変ではありませんし、矛盾も存在します。十年前に強く望んだことも、今となってはなぜあんなことを願ったのか不思議に思うこともあります。私たち個人だけでなく組織も同じす。原町赤十字病院も同様です。たくさんの矛盾、不合理なことがあります。これらは一見よくないことのように思われがちですが、実はこういったことが存在することで、個人でも組織でも、バランスをとってうまくいっていることがあります。またこのような矛盾が原因で組織は崩壊に向かうこともあるでしょうし、唯物史観が唱えるように新しいものが発生することもあります。重要なことは、このような矛盾をしっかり見極め見つめることです。職員の皆さんの力で、この原町赤十字病院に新しいことが生まれることを期待しています

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