中之条町リレーマラソン
12月3日の日曜、中之条町で開催された「中之条まちなか5時間リレーマラソン」に、日赤チームの一員として参加してきました。今までも数回参加し、非常に楽しかった思い出があります。しばらく中止が続いたため、4年ぶりの開催を心待ちにしておりました。今回は日赤として過去最高の4つのチームがエントリーしました。いつものように前橋日赤や日赤支部からも多くの職員(実は原町日赤よりも多い)が参加してくれました。前橋日赤救急科の小橋先生をはじめ、以前原町日赤で働いていた仲間たちとも久しぶりに再会できたことも、とても喜ばしいことでした。時々太陽が雲に隠れることもありましたが、風もほとんどない穏やかな一日で、ランニングをするには最高の一日だったと思います。
ところで走るという行為は、徹底的に個人に帰するものです。自分のペースで、好きな時に、誰かに負担を強いることもない、個人スポーツの典型です。私が走ることを好む理由もそこにあるのですが、私自身はもともと団体スポーツをしておりました。ですから団体スポーツの魅力も(厳しさも)よく知っています。走るという個人的なスポーツでも、今回のようにみんなで一緒に走り、しかも休んでいる時にとりとめのない話をするのは、団体スポーツではないのですが本当に楽しいですよね。私自身は早く走ることはできませんが、チームの皆さんに迷惑をかけないように、自分のベストを尽くすように走ることを心掛けました。しかもこの大会は走っている時に多くの人から声をかけてもらえるので、どうしても一所懸命に走らざるを得ないことも、つらいことではありますがやっぱり気持ちの良いものです。実は走ってみたいなあと思っている方、是非来年は一緒に走りましょう。
ところでこのリレーマラソンには悲しい思い出があります。9年前の大会の時、まさにこれからスタートとなる直前に病院から連絡が入りました。私たち外科医にとってはよくあることですが、そのまま緊急手術となりました。夕方電車で家路についたのですが、少しでも走りたいという気持ちだけは残っていましたので、渋川駅で下車し自宅までの約10kmを走って帰りました。その時私はかけがえのない経験をしました。上毛大橋を走っているとき、東から昇ってくる見事な満月が私を見守ってくれたのです。あの美しい月を忘れることはありません。
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