第1回原町日赤フォーラム
令和5年10月21日土曜の午後、第1回原町日赤フォーラムが開催されました。第1回ということですが、実はこのフォーラムには前身があります。2007年の4月に始まった、「吾妻郡がん市民セミナー」です。毎年春と秋に開催しておりました。最初の5、6年、つまり第10数回までは原町日赤の医師と、私の仲間である群馬大学の外科の医師に吾妻に来ていただき、胃、大腸、肺、肝臓、乳腺、胆膵、食道などのがんについての講演をしていただきました。その後は原町日赤の内視鏡センターや健診センターのスタッフ、看護師、薬剤師、栄養士、社会福祉士、理学療法士などのリハビリテーション部、放射線課部、検査部の皆さんにもそれぞれの立場で講演をしていただきました。さらに乳癌患者会である卯の花会、消化器癌患者会である桜月夜会の会員の皆様にも複数回ご登壇いただき、自らの経験をお話ししてくださいました。このセミナーは2019年10月までの13年間、第26回まで途切れることなく続きました。このセミナーを継続することで、原町赤十字病院ががん診療をしっかり行っている病院だという意識が根付いてきたと実感しております。
2020年4月にも予定しておりましたが、新型コロナウイルスの蔓延により中止、その後3年間このセミナーは中断せざるを得ませんでした。今年5月に新型コロナウイルスの扱いが5類に変更になり、原町赤十字病院の新たなスタートという意味で従来のやり方を変更し、「第1回原町日赤フォーラム」という形で復活しました。
講演を聞いてくださった方はきっと大いに満足したのではないでしょうか。内科部長の富澤先生からは逆流性食道炎は生活習慣病の一つであり、その対応には野村監督の残した言葉をかみしめることが重要だとお話ししてくださいました。整形外科部長の齋藤先生からは、骨粗しょう症や膝関節症のお話をしてくださいました。あまりに話が上手なので、吾妻の住民が齋藤先生の外来に殺到するのではないかと心配するほどでした。外科部長の田中先生からは得意の内視鏡手術の話をしてくださいました。今年から田中先生が当院に赴任してくれましたので、当院の内視鏡手術は大きく進歩すると思います。最後は緩和ケア科部長の笹本先生です。笹本先生が緩和ケアや在宅診療にかける情熱については、私自身だけでなく原町日赤の職員全員が承知しているところだと思います。今後の当院のあり方を考えるにあたり、在宅診療や緩和ケアの分野はますますその重要性が増すと思われます。
今後も年2回、このフォーラムを継続する予定です。皆様よろしくお願いします
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